誰でも簡単にFilecoinストレージにアクセスできるEstuaryがスタート

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進化し続けるIPFSストレージサービス

分散型ストレージであるFilecoinのメインネットは既に公開され、このストレージを活用した関連サービスも世界中で日々開発が進んでいます。

この分散型のストレージには先端のエンジニアだけでなく、今既に一般の方でも「ゲートウェイ」と呼ばれるサービスを通じてストレージにアクセスでき、そこに自身でデータをアップロードし、またダウンロードできるようになっています。

そのゲートウェイと呼ばれるサービスのうちの一つが、以前の定期レターでもお話ししたプロトコルラボ社公式のWeb3.0ストレージ(https://web3.storage/)、

もう一つはPinata(https://www.pinata.cloud/)とプロトコルラボがコラボレーションして構築したNFTストレージ(https://nft.storage/)などがありましたが、

今回、また新たにFilecoinネットワークへのデータの送信・取得ができるゲートウェイがオープンソースソフトウェアで公開されました。

今回のサービスは、今あるゲートウェイの中でも最後発ということもあり、最も機能性・利便性が高いものになっています。

それが、Estuary です。

Estuary → https://estuary.tech/

新しいストレージサービス「Estuary」

このEstuaryは、アカウントを開設すれば世界中どの場所からでも、どのブラウザを使っていてもアクセスができます。

IPFSなので、「誰も管理者がいない」「完全に暗号化される」「アップしたデータは基本的には永続的に保存される」ものになりますが、

インターフェースはDropboxなどの既存のストレージサービスに非常に似ていて、アップロードしたいデータをドラック&ドロップするだけで可能。

つまり、利用者はIPFSやFilecoinに関する知識を有さずとも、現在のさまざまなストレージサービスと同等のユーザビリティで利用できるのが特徴です。

このesturay のサイトの中段あたりにその利用方法を見せた短い動画がアップされているので、一度ご覧ください。

https://estuary.tech/

このesturayはオープンソースソフトウェアであり、APIも公開されているので、エンジニアなどはこの Estuary を利用した新しいサービスの開発も可能になることでしょう。

広がり続ける分散化ストレージの世界に期待

Filecoinによる分散型ストレージネットワークは、間違いなくWebのブレークスルーです。

インターネット上には多くのストレージソリューションがありますが、分散化と透明性に関してFilecoinほど高度で、低コストで運用できるものは他にありません。

今後もさまざまな関連サービスが出てくることになりますが、

我々はこのインフラへの投資家の一人として、新しいニュースを楽しみに待ちたいと思います。