先日、世界各国の科学者でつくる国連のIPCC=「気候変動に関する政府間パネル」が、
気候変動の自然や社会への影響に関する報告書を8年ぶりに公表しました。
そこでは止まらない環境破壊に対して非常に力強い言葉で人類に対して警鐘を鳴らしており、
近い将来において不可逆的な悪影響を与えるレベルで環境破壊が進み、農作物も生産を維持できなくなる恐れというレベルであるという危機感を表明しました。
このままいけば世界平均気温が10年程度で1.5度上昇。
21世紀末には4.4度も上昇するとしています。
この気温上昇に伴って、世界では今の2倍、洪水が起きやすくなるという研究結果が出ており、
更に世紀末の2090年代には東京や大阪で日中に屋外で労働できる時間が今より3割から4割短くなるとも予測。
これはこれまで人類が対策を怠ってきたことへの警告であるという、強烈なメッセージでした。
このことは、世界中で電力の需要がこの先一段と高まることを意味しています。
家にいる時間が増え、気温上昇に伴いエアコンの使用率も上昇するでしょう。
そして日本は人口が減少していますが、
世界全体では人口が増加していることも踏まえると、地球上のエネルギーの需要はこの先、急激に上がっていくと予想します。
しかし、現在世界は一つの問題を抱えています。
それは、エネルギー価格の高騰です。
世界的な原材料価格の上昇に加え、ロシアのウクライナ侵攻による原油などの燃料価格の急騰が、
人々の生活への負担を大きくしています。
これらのことから、さまざまな国でブロックチェーンの「マイニング」に大きな規制が入る可能性があります。
ブロックチェーンの中には、そのエコシステムの維持のために必要なマイニングに対し、多大な電力を使う物があります。
ビットコインがその最たる例です。
ある研究チームの報告によると、
中国でビットコインマイニングが禁止された後、マイナーたちが新たなマイニング場として選んだアメリカでは、
昨年8月の炭素排出量が2020年の平均値を17%も上回る結果になってしまいました。
つまり、膨大な電力を必要とするビットコインの需要の高まりは、環境問題対策とは相反するものと言えます。
現在の世界の電力問題を考えると、ここに規制が入ることは決して不自然ではありませんよね。
一方、我々が推奨しているFilecoinは、マイニングの電力消費量は非常に少ないことはかねてよりお話ししてきました。
Filecoin自身も、環境問題に配慮する動きの一つとして、
カーボンニュートラル(炭素排出量の実質ゼロ)を目指す「Filecoin Green」の活動をしていることは以前ご報告済みです。
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Filecoin Greenのサイトもリニューアルされていますので、
こちらも併せてご確認ください。
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<Filecoin Green>
今や多くの産業や金融、さらにはゲームなどのエンターテインメントの業界でもブロックチェーンが活発に活用されており、
ブロックチェーンの重要性は年々高まっていますが、
中長期的な世界の電力供給不安や電力の価格高騰の予想も踏まえると、
電力消費の少ないブロックチェーンのニーズはある瞬間から一気に高まる可能性があると言えるでしょう。
すでにその時を見越して準備をしているFilecoinの動きに、引き続き注目をしたいと思います。