2021年は世界的に未曾有の自然災害が発生した年となりました。
大きな被害を出したもので言えば、欧州では国を跨いだ大洪水が、アメリカでは巨大なハリケーンが、最近ではブラジルでも大規模な洪水が発生しています。
スイスの保険会社の試算によると、2021年の自然災害の被害総額は前年比24%増に拡大したということです。
これらの世界的な自然災害の原因は地球温暖化であることを多くの学者が結論付けており、この温暖化を止めるための環境対策が世界中で叫ばれた1年でもあり、持続可能な開発目標としてSDGsという言葉も浸透しました。
自然災害が今以上に発生する予測の中、この「環境対策」というキーワードは年々重要になってくることでしょう。
これは暗号通貨の世界でも一緒で、ビットコインのように、マイニングに莫大な電力を使うようなシステムは排除されざるを得ないのではないかと考えています。
多くのブロックチェーンがこのSDGsの波に乗ろうと独自の環境対策を示していますが、そのほとんどが実現性の無いものに留まっています。
一方で、Filecoinのマイニングは、もともと大きな演算力、つまりマシンの電力を不要としたエコシステムであることは皆さんも理解されているかと思います。
Filecoin自身もその点にフォーカスし、
今、ブロックチェーンをカーボンニュートラルにし、やがてカーボンネガティブ(つまり炭素を減らすエコシステム)を目指す、環境に優しいWeb3.0のエコシステムとしてイニシアティブを取ろうと活動を始めています。
その活動の一つとしてFilecoinは新たに「Filecoin Green」というサイトを立ち上げました。
[Filecoin Green]
このサイトでは、Filecoinのエコシステム全体の電力使用量を確認できるように設計されています。
さらには、ノード(マイニングID)ごとの電力使用量まで確認することが出来るのです。
Filecoinはこのエコシステム全体の電力使用量と、再生可能エネルギーとバランスを持たせることを目標にしており、
それによってFilecoinが「持続可能なブロックチェーン」であることを内外に証明しようと取り組みを初めているのです。
多くのブロックチェーンがポーズだけの環境対策を唱える中で、Filecoinは環境対策の最前線に立とうとするこの意思と行動力は賞賛に値すると言えるでしょう。
ブロックチェーン、特にIPFSのような分散型ストレージを活用することで、多くの無駄が排除出来ることは明白ですが、
このメリットや技術的な優位性、将来の環境やストレージ爆発問題の改善策としてFilecoinが正しく理解されれば、
中有長期的に、より多くの需要を取り込める存在になっていくのでは無いでしょうか。