仮想通貨バブルもあり、ブロックチェーンを用いたプロジェクトはここ数年、世界中で数多く立ち上がってきましたが、
その中でも実用性がある、または実現しているプロジェクトはほんの一握りしかありません。
Filecoinのように技術が確立し、ローンチし、様々なサービスの中に組み込まれていく例は非常に稀です。
ニセモノが淘汰され、本物のプロジェクトだけが残る・・・それだけではなく、
これからは良いブロックチェーンプロジェクト同士が手を組み、大きなプラットフォームやサービスを作っていくという流れが加速していくことになりそうですよ。
今、NFTが世界的に盛り上がっています。
イラスト、写真、動画・・・
それまで無料で閲覧しコピー出来ていたものと変わりなく見えるデジタルデータに対して何千万円という価格で取引される例も増えています。
尚、現在NFTのデジタルアートで取引された最高額は、なんと75億円。
あのゴッホの水彩画ですら史上最高は41億円ということを考えると、「ものの価値」とはなんたるかと考えさせられます。。。
今の過熱状況は物珍しさからくる一過性のブームの様相ではありますが、ブームが過ぎ去ってこのNFTは終わり、というものでもなく、
これはNFTの可能性のまだまだ序章であり、NFT=非代替性トークンが我々の生活の中で活用されてくる時代はこの後、本格的に訪れることでしょう。
我々も深く関わっているFilecoinもWeb3.0の技術であり、
このNFTだけでなく、さらに大きな可能性が広がるというメタバースの中でアドバンテージを取れる可能性を秘めています。
そんな中、また大きな発表がありました。
先日、FilecoinとPolygon Studiosは、NFT、ゲーム、およびメタバースの分野で協力することを発表しました。
このPolygon(ポリゴン)は、イーサリアムのような人気のあるブロックチェーンの利用に必要なネットワーク手数料を削減するために登場した、開発者用フレームワークであり、
NFTへの注目が高まる中で、ブロックチェーンゲーム開発者やNFTプロジェクトで注目を集めていたものなので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
既にPolygonのエコシステムの中にはDeFi(分散型金融)、ゲーム、NFTなどの分野にかかわる500を超えるプロジェクトが存在しています。
ここへきてNFTとメタバースが巨大なマーケットに急成長したことを受け、これらの成長するセグメントに対応するために、
Web3.0を利用したゲーム開発者とNFTプロジェクトのインキュベーションとサポートを目的として立ち上げられたのがこのPolygon Studiosです。
一方で、Play-to-Earn(P2E)と呼ばれるNFTゲームにおいてFilecoinを使用するプロジェクトが増えています。
NFTゲームとは、実際にゲームの中で手に入れたアイテムを、実際の世界で売買できたりするもの。
たくさんゲームをプレイして、レアなアイテムを手に入れて、それを売ることで大きな収益を得るPlay-to-Earn(P2E)は、データが可変できないことが大前提ですので、
その点、データの保存先としてIPFSは非常に理にかなっています。
そんな今回の両社の協業は、そのFilecoinの技術とPolygonのスケーラビリティを組み合わせることで、開発者をサポートする目的で立ち上げられました。
この協業はNFTやメタバース関連サービスの開発者にとって様々な恩恵をもたらします。
まず、Polygonブロックチェーンを使用してNFTを作成し、 Filecoinのストレージサービスを介してIPFSとFilecoinに保存する方法など、開発者向けのチュートリアルを公開スタートしています。
さらに、Filecoin-Polygonブリッジ上に構築しようとしているプロジェクトに無料のストレージコストを提供すると発表しました。
わかりやすい使い方としては、NFTゲームデータの保存先としてFilecoinのエコシステムが選ばれたりします。
また、Filecoin-Polygonを利用した有料プロジェクトには5,000ドルの助成金を設定するなど、開発者をサポートする取り組みも展開。
この2022年はNFTゲームの分野が大きく成長する1年になりそうですが、知名度のある2社が手をくみ、サポート体制もしっかりした今回の取り組みは、
開発者にとってファーストチョイスになるのでは無いでしょうか?
有名なあのNFTのストレージに、実はFilecoinが使われていた・・・という例も、今後出てくるに違いありません。