「Lighthouse」は一度料金を払うだけで永久的にデータを保存するストレージサービス

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これまでもFilecoin/IPFS は、公式が先導する形で開発者向けコミュニティを強化していることをお伝えしてきました。

「Filecoin公式がコミュニティ強化のためOrbit Community Programを開設」
https://www.waysas.co.jp/ipfs/orbit-community/

本日お話しするサービスは、これらのコミュニティで積極的に活動しているチームによって開発されたものになります。

そしてこのサービスは既存のデータストレージだけでなく、データ保存を必要とする様々なサービスのビジネスモデルを変革させるものになるかもしれません。

それが、「Lighthouse」です。

〜Lighthouse〜
https://www.lighthouse.storage/

このLighthouseは、一言で言えば「データストレージサービス」、、、

ですが、このLighthouseが特徴的なのは、ユーザーは1回利用料を支払うだけで、ファイル・データは永久に保存される点にあります。

従来のストレージサービスでは、ユーザーはサーバ利用料という形で継続して料金を支払う必要がありました。

なぜなら、サーバー、データセンターの維持管理が必要だからです。

しかしこのLighthouseは、FilecoinとIPFSの分散型ストレージの上に構築。

Ethereum、Polygon、OptimismなどのEVMベースのチェーンでスマートコントラクトを使用することで、

これまでの定額の家賃ベースのコストモデルから、永続的なデータの所有権モデルで運用を行なっているのです。

何より、今話題のNFT関連においても重要な役割を担うと考えられています。

なぜなら、例えば資産価値のあるNFTデータに関して、ストレージサービスの支払いを停止するとデータが消えるリスクを避ける必要があります。

その点、このLighthouseのビジネスモデルであれば、永続的にデータが保存されますので、データが消えるリスクがなく、NFTに非常に親和性が高いサービスになるのです。

現在このLighthouseは、エンジニア向け機能の強化に重点が置かれており、さまざまなサービスやフレームワークと連携できるように進めているそう。

既存のデータセンターのビジネスモデルでは出来なかった新しいサービスが連鎖的に生まれるかもしれませんね。

コミュニティ主導で進められた一つの開発例ではありますが、画期的。

大手資本が特定の利益のために開発を行ってきたこれまでのエンジニアリングの形が、

Web3.0 時代に向けて確実に変化していることを感じさせます。