新たなインターネットのインフラとして注目を集めるWeb3.0の中でも、メタバースは最も注目を集めるカテゴリーの一つと言えるでしょう。
昨年Facebookがこのメタバース分野の事業の拡大を目指し、企業名称をMetaに変更して以来、さまざまな場所でこのメタバースという言葉を聞くことが増えましたし、
多種多様な企業が関連事業に参入しており、業界は活気に満ちています。
しかし、残念ながらその多くの「メタバース」は、一昔前のゲームの3Dグラフィックをただ再現している程度のものであり、
そこには面白い「体験」はあっても、時代を進化させるような革新的技術がないサービスなのが現状です。
この現状を変え、
空間クリエイターが活躍できる世界を構築しようとスタートアップが開発したプラットフォームが「Mona」です。
<Mona>
このMonaのメタバースプラットフォームの特徴は、主にメタバースの空間クリエイター向けに最適化されている点にあります。
このプラットフォーム上で構築されたメタバースは、高い解像度とレンダリングの処理パフォーマンスを持っており、クリエイターの意図する世界を忠実に構築することが可能です。
そのこともあり、すでに3,000人を超えるクリエイターがこのプラットフォームを使用し、
オンラインスペースのデザインと作成であったり、3D空間の展示会の立ち上げたり、中には3D空間でのコンサートの開催などを行っています。
そしてもう一つ大きな特徴は、
各クリエイターがこのプラットフォームを使って構築したメタバース空間そのものを「NFTとして販売できる」点にあります。
現時点でこの機能はMonaしか搭載されていない大きな特徴となっています。
この機能により、クリエイターは作った空間内で収益化する仕組みを作っても良いし、
このメタバース空間を必要とする人に販売しても良いため、メタバース・クリエイターにとって収益の幅が広がることを意味します。
このことにより優秀なメタバース・クリエイターの創作意欲は高まり、Monaプラットフォームに集まり、またそこで競争が生まれることで、さらに優秀なメタバース空間が生まれやすくなるわけです。
新たにメタバース事業へ参入する事業者も、このプラットフォームでお気に入りのメタバースを購入し、その空間の土地の販売など自身のビジネスのスタートも円滑にできることでしょう。
そう考えれば、
このMonaは、今は創世記にあるメタバースの進化を担うプラットフォームと言えるかもしれません。
なお、このMonaで構築されたメタバース空間のすべてのデータと3Dコンテンツは、
Protocol labsが構築したNFT.Storageを介し、FilecoinとIPFSに保存されます。
Monaとしては、プラットフォーム上に構築された多くの仮想世界・膨大なデータを長期に渡り、安全に作業及び保存ができるインフラとしてIPFSを選択したとのこと。
Monaは今後も進化のロードマップを明確に表明しており、
AR/VRハードウェアとの連携の強化や他のアバターシステムとの統合、さらにクリエイターに報酬をバックさせるロイヤリティ機能の強化など、
他の多くのメタバースサービスには無い独自進化を強く進めていく模様です。
Monaの活動によるメタバース世界のこれからの進化が楽しみでワクワクしますが、
そんな素晴らしい技術の根幹にIPFS/Filecoinが選択されたということで、その技術が裏付けられた一つの例だと言えるのではないでしょうか。
興味がある方はMonaのTwitterやInstagramもチェックしてみてください。
・Twitter
https://twitter.com/monaverse