今、新たな巨大市場として注目を集めるWeb3.0とメタバース。
特にメタバース(仮想空間)の注目度は高く、2024年には7833億ドル(日本円で約90兆円)の市場規模に成長するという予想も。
デジタルで作られた仮想空間の中で、まるでもう一つの現実世界のような巨大な経済圏が構築されようとしています。
ご存知の通り、マイクロソフトやgoogle 、Meta(旧Facebook)も多額の投資を行い、研究開発を進めています。
ただ、現時点でリリースされているメタバースの多くは「ちょっと自由度の高いゲームの世界」から抜け出せずにいると言えるでしょう。
これまでの3Dゲームのように、特定のメーカーや開発者の作り出した、特定のフォーマットの中でしか活動できないようであれば、本当の仮想現実とは呼べず、つまりメタバースとは呼べません。
3Dレンダリング技術、それを表現可能なハードウェアのスペック、
特定の企業や地域の管理下に属さない(分散型の)サーバ、
そして資産を証明・補償できる仕組みのNFTなど。
我々人類が積み上げてきた技術が綿密に組み合わせることで、「もう一つの世界」と言えるメタバースが構築されるのです。
ただ、そこにはさまざまな企業とビジネス、思惑もあるため、
特定のサービスやフォーマットに属さないメタバースの開発・構築というのが難しいことは想像に難くありません。
それらの壁を飛び越え、メタバースに関する情報の集約と進歩を目的としてローンチされたのが、今日ご紹介する「Mscape」です。
このMscapeが目指すのは、メタバースの開発者向けのコミュニティであり、
特定の企業ではなく、このコミュニティが主導になってメタバースのフレームワークを作っていくことを目的としています。
このサイトを見ると、メタバースで使う3Dグラスのような端末からインターフェースの開発、バーチャル世界の構築など、メタバースの細かい事業毎に分類されたメーカーやチームを一覧できます。
「メタバースに参入したいけど、どうやって始めたら良いかわからない」
という企業も現在、少なくないことと思いますが、
このMscapeを見ると今、メタバースに関して、どの企業がどのような研究・開発を行なっているかが一望できるので、
例えばメタバース関連の開発を依頼したり、協業したりなど、B to Bのアプローチにも積極的に活用できそうです。
また、このコミュニティに対して、さまざまなメタバース関連技術を提供(Contribute)することも可能なようで、
例えば個人のプログラマーがこのコミュニティに対して優良なプログラムを開発し提供することで、関連企業からヘッドハンティングされるなどの動きもあるかもしれませんね。
尚、この 「storage」の部門にはFilecoinも掲載されていますよ。
今から5年間はメタバース関連事業が大きく華開くことが予想される中、メタバースをしっかりと理解し、開発や事業に取り組んでいる方は少ないことでしょう。
今回のコミュニティは、現時点では営利目的というよりも、
「メタバースの世界を広げたい」と哲学に基づいてエンジニアが集まり運用されているふしがあります。
今、ここを最大限利用することができれば、小さいコストで先駆者利益を得ることがサービスが構築できるかもしれませんね。
〜Mscape〜
https://mscape.io/